火星 ~ Mars ~

=・もくじ・=

1.ギリシャ神話の視点で視る ~筋肉バカの戦神 アレス~
2.行動>>>思考
3.誰もが持っている暴力性 
4.火星への意識

=・=・=・=

1. ギリシャ神話の視点で視る ~筋肉バカの戦神 アレス~

ギリシャ神話における戦の神と言えば、
軍神アレス(アフロディーテと不倫した人(笑))
が、挙げられます。

神様で戦となるとイメージするのが、

・知略に冴えている
・腕っぷしが強い
・イケメン
・心臓に槍が刺さったけど実は心臓が4つあった
・目に矢が刺さったけど抜いたら新しい目が出て来た

と、列挙していくに連れて、
無敵モードを発動しているかの如く、
すんごい状態になっていきます。笑

ただ、残念なことに軍神アレスは、
腕っぷしは強かったものの、
知略には長けていなかったので、負けることが多かったそうです。

戦争だけでなく、
「独りの力でできること」って、
あっという間に限界が来るんですよね。

孫氏兵法の中でも、
戦争という策を用いるのは最も下策であると説いており、
戦わずして勝つ事が大切だったそうです。

よくよく考えなくても解ると思いますが、
「戦う=国力が疲弊する」ことになるため、
領土を拡大したとしても、再興が大変で防衛も手薄になります。

寡兵になることは、戦場において最も危険であり、
上手く団結して頭を使わないことには、
首尾よく進まないんですね。

 

…きっとこんなことをアレスに言っても、
臆病者扱いされて終わりだと思いますが(笑)
こういったことを考えなかったから、敵の策にハマって負けちゃうんでしょうねぇ。

一対一なら個人の都合で事を運べますが、
何万、何十万、何百万のなかの、
たったひとりが【暴れん坊将軍(笑)】になっても、ホントに微々たるもの。

そのため、ギリシャ神話においてアレスは不人気ですが、
双璧を成している知略の戦の女神アテナは、
群衆の理想がぎゅっと詰まったキャラクターなので、大人気だそうです。

ただ、世の中何をきっかけに出世するかわからないもので、
ギリシャ神話がローマに渡ったとき、
どうやら軍神マルスと同一視されたことにより、一躍時の人に。(笑)

日本だと売れなかった俳優さんが、
台湾に行ったらすっごい売れたみたいな、
アメリカンドリーム…ってやつですね。

ちなみに、火星(学名:Mars)は、軍神マルスから来ているようです。

…アレスはどこに消えた。(笑)

 

2.行動>>>思考

これからわかるように、
【火星=積極性、男性性】となるのは、
想像に難くないかと思います。

まぁ、アフロディーテの色欲も積極性ですが(笑)

アレスは少なくとも暴れん坊将軍、
暴力に物言わせて戦うことが好きなのであって、
アフロディーテは恋をしたり恋をかけたりするのが好き。

そう見ると、その違いを体感できるのではないでしょうか?

神話の中でもあったように、
アレスは知略よりも戦争(行動)を好むタイプだったのもあり、
火星が強く働くと、思考はやや蚊帳の外になります。

私たち人間は、本能で人を襲うことはありません。
理性が働いているので、ある程度の歯止めが掛けられています。
しかし、ライオンは本能で他の動物を襲います。そこには理性がないから。

人間にも、ライオンと同じような本能が備わっていて、
火星が強く働き出すと、そのタガが外れて、
本能剥き出しの行動に走る事もあります。

 

3.誰もが持っている暴力性

それが、
「誰もが持っている暴力性」です。
これは、あなたも、わたしも持っています。

ひと昔前の国際的な問題になっていた、
イスラム国がその典型ですね。

どうしてあそこまで出来るのか?と、
頭の先から足のつま先まで疑いたくなりましたが、
ああいう環境に入ってしまえば、多くの人がそこに染まってしまうんですね。

(環境が人に与える影響を確かめるために、米国最高勲章メダル・オブ・オナー受勲した良心的兵役拒否者として有名になったアメリカ兵の実話。ハクソー・リッジをご覧ください)

火星には、
人が持つ根源的な暴力性を宿していますが、
使い方さえ間違えなければ、これも大きな力になります。

暴力の持つエネルギーの大きさは、
かなりすさまじい物があり、これを適材適所使う事ができれば、
太陽で培ったテーマを積極的に、外へ外へと打ち出すことが出来ます。

やはり、
自ら発信しない限り、
人生に変化は訪れませんからね。

 

4.火星への意識

人の持つ根源的な暴力性を認識することは、
それを使う恐れを抱き、
恐れを知っているからこそ、自らの人生に還元することが出来る。

そしてそれを、他者と共有し、
共存共栄を育むことができる、
理想形に行き着く事が可能になる。

と、いうことです。

同じエネルギーでも、
それをどういう意図で使っていくのか、
そこを間違えない様にしましょう。

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